こんにちは、かつコーチです。
Laravelで開発していると、変更した場所がすぐに反映されないことがありますね?
今回はその対策について考えます。
キャッシュのクリアの全体像
Laravelやブラウザのキャッシュは、リソースの読み込み速度を向上させるために使われますが、
開発中に変更がすぐに反映されない問題が生じることがあります。
その際に考慮すべきキャッシュの種類と解決方法は以下の通りです。
Laravelのキャッシュ
Laravelは、様々なタイプのキャッシュを管理しています。
以下のコマンドを使うことで、それぞれのキャッシュをクリアすることが可能です。
Config Cache (設定キャッシュ)
Laravelはconfig
ファイルをキャッシュすることで高速化を図っていますが、
設定変更後に反映されないことがあります。
対処法:
php artisan config:clear
Route Cache (ルートキャッシュ)
ルート情報をキャッシュして、高速なルーティングを実現しています。
ルート定義を変更した後に、変更が反映されないことがあります。
対処法:
php artisan route:clear
View Cache (ビューキャッシュ)
Bladeテンプレートはコンパイルされてキャッシュされます。
変更が反映されない場合は、ビューキャッシュをクリアします。
対処法:
php artisan view:clear
Application Cache (アプリケーションキャッシュ)
アプリケーション全体のキャッシュをクリアする場合に使います。
対処法:
php artisan cache:clear
ブラウザキャッシュ
ブラウザはCSSやJSなどの静的ファイルをキャッシュして、次回以降のロードを速くしますが、
開発時にはこれが原因で最新のファイルが表示されないことがあります。
キャッシュバスティング
ブラウザに常に最新のファイルを読み込ませることができます。
例えば、よく起こる例としてCSSが反映されないことがあります。
通常はこのようにしていると思いますが、通常のコマンドを打っても解決しないことがありますね?
<link rel="stylesheet" href="{{ asset('frontend/assets/css/style.css') }}" />
そのときにすぐ反映させる方法があります、、、それがこちら。
<link rel="stylesheet" href="{{ asset('frontend/assets/css/style.css').'?'.time() }}" />
後ろに「 . ‘?’ . time() 」を追加してみてください。
これで即解決できます。
time()
は現在のUNIXタイムスタンプ(秒数)を返すPHPの関数です。
これは常に異なる値になります。
'?' . time()
という形で、CSSファイルのURLにクエリパラメータを追加しています。
この例では、?1680557487
のようなURLになります。
ブラウザは、異なるURLのファイルを新しいリソースとみなすため、
これにより、キャッシュされている古いCSSファイルではなく、
新しいファイルを読み込むようになります。
time()
以外にも、バージョン番号をつける手法もあります。
手動でのブラウザキャッシュクリア
キーボードショートカットで強制的にリロードする方法もあります。
- Windows:
Ctrl + F5
- Mac:
Cmd + Shift + R
OPcache
サーバー側のPHP OPcacheは、PHPコードをキャッシュしてパフォーマンスを向上させます。
キャッシュが原因でコードの変更が反映されないことがあります。
PHP OPcacheのクリアはサーバー設定に依存します。
多くの場合、サーバーの再起動や特定のPHPスクリプトでキャッシュをクリアできます。
まとめ
Laravelでのキャッシュ関連のトラブルは、適切なartisanコマンドで解消できます。
ブラウザキャッシュの影響を受ける場合は、
キャッシュバスティングや強制リロードを試すと解決することが多いです。
サーバー側でPHP OPcacheが有効になっている場合、これも原因になりうるので、
必要に応じて対応する必要があります。
この全体像を理解しておくと、キャッシュ関連の問題を効率的に解決できるようになります。
以上、Laravelでのキャッシュのクリア対策についてでした。