こんにちは、かつコーチです。
前回の記事で、Gitが変更履歴を記録するバージョン管理システムだとお伝えしました。
今回は、実際にGitを使い始めるための準備として、インストールと初期設定(git config)の手順を解説します。
「インストールしたはいいけど、最初に何を設定すればいいのかわからない」という方はぜひ参考にしてください。
git configとは?
記録する「誰が」を決めるための設定
git configとは、Gitを使う上で必要な、ユーザー名やメールアドレスなどの基本情報を設定するコマンドです。
これは、ホテルやオフィスの受付で名前・連絡先を記帳するイメージに近いです。
受付で記帳をしないと「誰が入館したのか」がわからなくなるように、git configで名前とメールアドレスを設定しないと、Gitは「誰がこの変更を行ったのか」を記録できません。
なぜ最初に設定が必要なのか
Gitでは、コミット(変更履歴の記録)を行うたびに、「誰が・いつ」変更したかという情報が自動的に記録されます。
この「誰が」の部分に使われるのが、git configで設定したユーザー名とメールアドレスです。
チーム開発では、この情報をもとに「誰がこのバグを混入させたコミットを書いたか」を特定することもあるため、インストール後、最初に済ませておくべき設定と言えます。
Gitのインストール手順
OS別のインストール方法
Gitのインストール方法は、使っているOSによって異なります。
| OS | インストール方法 |
|---|---|
| Mac | ターミナルで git --version を実行し、未インストールならXcode Command Line Toolsの案内に従う。またはHomebrewでbrew install git |
| Windows | 公式サイト(git-scm.com)からGit for Windowsをダウンロードしてインストーラーを実行 |
| Linux(Ubuntu等) | ターミナルで sudo apt install git |
どの方法でも、インストール後にターミナル(Windowsの場合はGit Bash)で以下のコマンドを実行し、バージョンが表示されればインストール成功です。
git --version
# 例: git version 2.43.0
インストールでつまずきやすい点
Windowsの場合、インストーラーの途中で「デフォルトのエディタを何にするか」「改行コードをどう扱うか」など、いくつか選択を求められます。
初めての場合は、基本的にデフォルトの設定のまま進めて問題ありません。
迷って設定を止めてしまうより、まずはデフォルトでインストールを完了させ、必要になったタイミングで設定を見直す方が学習はスムーズに進みます。
git configによる初期設定
ユーザー名・メールアドレスの設定
インストールが完了したら、次のコマンドでユーザー名とメールアドレスを設定します。
git config --global user.name "Katsu Coach"
git config --global user.email "example@example.com"
--global(グローバル)オプションを付けることで、パソコン全体のすべてのリポジトリ(後述するGitの管理対象フォルダ)に共通する設定になります。
設定内容は、以下のコマンドで確認できます。
git config --global --list
つまずきやすい設定・注意点
設定には、--global(全体設定)と、オプションなし(そのプロジェクトだけのローカル設定)の2種類があります。
会社用と個人用でメールアドレスを使い分けたい場合、会社のプロジェクトフォルダの中だけで以下のように設定すると、そのプロジェクトだけ異なるメールアドレスを使えます。
cd 会社用プロジェクトのフォルダ
git config user.email "work@example.com"
よくあるつまずきポイント・エラー対処
Before/After:ユーザー情報未設定によるエラー
git configを設定せずにコミットしようとすると、以下のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
*** Please tell me who you are.
私が初めてこのエラーに遭遇したときは、「Gitが壊れたのでは」と焦ってしまいましたが、原因は単純にuser.nameとuser.emailが未設定だっただけでした。
❌ Before:エラーメッセージの意味がわからず、Gitの再インストールを試みる
✅ After:エラー文で「who you are」と言われていることに気づき、git config --global user.name と user.email を設定する
エラーメッセージには原因のヒントが書かれていることが多いので、焦らず読む習慣をつけておくと、こうしたつまずきをすぐに解決できます。
応用・一歩先の使い方
よく使うエイリアスを設定する
git configでは、ユーザー情報だけでなく、コマンドのエイリアス(短縮名)も設定できます。
git config --global alias.st status
git config --global alias.co checkout
これで、git status を git st と短く打てるようになります。
毎日何度も使うコマンドほど、こうした設定でタイピングの手間を減らしておくと、作業効率が上がります。
まとめ
この記事のポイント
- git configは、受付での記帳のように「誰が変更したか」をGitに伝える設定
- インストール後は、
user.nameとuser.emailを最初に設定する --globalと--local(プロジェクト単位)の使い分けを覚えておくと便利- ユーザー情報未設定のエラーは、エラーメッセージをよく読めば解決できる
次に読むべき記事
- リポジトリとは?git initでプロジェクトを管理下に置く
- git add・git commitの基本
タグ: Git, 初心者向け, 環境構築