こんにちは、かつコーチです。
前回JDKをインストールし、コマンドラインでJavaを動かせるようになりました。
とはいえ、メモ帳やターミナルだけで開発を続けるのは非効率です。
今回は、Java開発の定番IDEであるIntelliJ IDEAを使って、快適に書ける環境を整えていきます。
私も最初にIntelliJを開いたとき、プロジェクトを作っただけでコードが赤線だらけになり、原因がSDK未設定だと気づくまでかなり戸惑いました。
IntelliJ IDEAとは
Community版とUltimate版の違い
IntelliJ IDEAには、無償のCommunity版と有償のUltimate版があります。
| エディション | 料金 | 主な用途 |
|---|---|---|
| Community | 無料 | Java/Kotlinの基本的な開発 |
| Ultimate | 有償(無料トライアルあり) | Spring・データベース連携など企業向け開発 |
本シリーズの学習範囲であれば、無償のCommunity版で十分です。
Spring Bootを扱う段階になったら、Ultimate版への移行を検討すれば問題ありません。
なぜIntelliJがJava開発で人気なのか
IntelliJは、コード補完の精度やリファクタリング機能の充実度に定評があり、多くの企業のJava開発現場で標準的に採用されています。
エラーの原因をその場で示してくれる機能も強力で、初心者がエラーメッセージの意味を学ぶ教材としても役立ちます。
基本の書き方:環境構築の手順
手順1:IntelliJ IDEAをインストールする
JetBrains公式サイトから、Community版のインストーラーをダウンロードし、OSの案内に沿ってインストールします。
手順2:新規プロジェクトを作成する
起動後、「New Project」を選び、以下の設定でプロジェクトを作成します。
- Language:Java
- Build system:Maven(詳細は次々回で解説)
- JDK:先にインストールしたJava 21を選択
手順3:Hello Worldを実行する
srcフォルダ配下にMain.javaを作成し、以下のコードを書きます。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("IntelliJから実行しました");
}
}
mainメソッドの左に表示される緑の再生ボタンをクリックすると、下部のコンソールに実行結果が表示されます。
IntelliJから実行しました
つまずきやすい設定・注意点
プロジェクト作成時にJDKの選択肢が空だった場合は、「Add SDK」からJDKのインストールフォルダを手動で指定する必要があります。
インストール先が分からなくなった場合は、ターミナルでjava -versionを実行したあと、which java(macOS/Linux)やwhere java(Windows)でパスを確認できます。
よくあるつまずきポイント・エラー対処
コードが全部赤線になり実行できない
❌ Before:Project SDKを設定しないまま書き始める
私が初めてIntelliJでプロジェクトを作ったとき、SDKの選択画面を「あとで設定すればいい」とスキップしてしまいました。
その結果、SystemやStringといった標準クラスまで認識されず、コード全体が赤線だらけになりました。
エディタ下部には次のようなメッセージが表示されていました。
No JDK specified for module 'main'
原因が分からず、IntelliJ自体が壊れていると勘違いして再インストールまでしてしまいました。
✅ After:Project Structureで明示的にSDKを指定する
原因は単純で、プロジェクトにJDKが紐づいていなかっただけでした。
メニューの「File」→「Project Structure」を開き、「Project」タブの「SDK」欄でインストール済みのJava 21を選択します。
設定を保存すると、赤線が消えて正常にコード補完・実行ができるようになります。
以降、新規プロジェクトを作るたびにSDKの選択画面は必ず確認する習慣がつきました。
モジュールごとにSDKがずれる
複数モジュール構成のプロジェクトでは、モジュールごとに異なるSDKが設定されていることがあります。
「Project Structure」の「Modules」タブから、各モジュールのSDKも合わせて確認しておくと、後々のビルドエラーを防げます。
応用・一歩先の使い方
IntelliJにはCtrl+Alt+L(macOSはCmd+Option+L)でコードを自動整形する機能や、Alt+Enterでエラーの修正候補を提示する機能があります。
これらのショートカットに慣れるだけで、コーディング速度が大きく変わるので、早い段階で手に馴染ませておくのがおすすめです。
まとめ
この記事のポイント
- 学習用途にはIntelliJ IDEAのCommunity版(無料)で十分
- プロジェクト作成時はBuild systemとJDKのバージョンを必ず確認する
- コードが赤線だらけになる原因の多くはProject SDK未設定
- 「Project Structure」からSDKを明示的に指定すれば解消できる
次に読むべき記事
IDEが整ったら、次はIntelliJが裏側で何をしているのかを理解するために、コマンドラインでのコンパイル・実行の仕組みを見ていきます。
→ 次の記事:javac・javaコマンドで理解するコンパイルと実行の仕組み
タグ: Java, 初心者向け, 環境構築