【CSS】 CSSファイルのサイズが肥大化することについて解説

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こんにちは、かつコーチです。

オリジナルのCSSやSassでユーティリティクラスを大量に用意すると、

使わないCSSが生成されてしまい、最終的にCSSファイルのサイズが肥大化することがあります。

しかし、その影響がどれほど問題になるかは、プロジェクトの規模やパフォーマンスの要件によって異なります。

今回は、その影響について解説します。

多少の不要なCSSがある場合の影響

  1. パフォーマンス面
    現在のブラウザやネットワーク速度の向上により、数KBから数十KB程度の余分なCSSファイルがあっても、通常はユーザーにとって大きなパフォーマンスの問題にはならないことが多いです。しかし、CSSファイルが数百KB以上になると、ページの読み込み速度やパフォーマンスに影響が出る可能性があります。特にモバイル環境や低速なネットワークでは、CSSファイルの肥大化は注意すべき要因です。
  2. メンテナンス性
    不要なスタイルが多くなると、コードのメンテナンスが難しくなる可能性があります。特にプロジェクトが長期化すると、どのユーティリティクラスが実際に使われているのか判断しづらくなり、結果として不要なスタイルが蓄積されることがあります。

不要なCSSの回避方法

  1. ユーティリティクラスを必要な分だけ設計する
    最初からすべてのユーティリティクラスを用意するのではなく、必要なクラスのみ作成することを意識します。例えば、頻繁に使用するmarginpaddingのクラスのみを定義し、細かい調整が必要な場合には、その時にクラスを追加する方式が考えられます。
  2. CSSの最適化 (Purging) Tailwind CSSのようにビルド時に使用していないCSSをパージできるツールを使うことで、不要なCSSを削除することが可能です。オリジナルのCSSでも、これに類似した方法を採用できます。
    • PurgeCSS:Tailwind CSS以外でも使えるパージツールです。HTMLファイルやテンプレートファイルの中で実際に使用されているCSSクラスを分析し、使われていないクラスを削除できます。これにより、余分なCSSの量を削減することができます。
  3. モジュールごとのファイル分割とローダー
    Sassでは、必要なモジュールやユーティリティクラスをビルド時にファイル単位でインポートすることができるため、無駄なクラスの生成を避ける設計も可能です。例えば、必要なユーティリティクラスだけをインポートして使うようなスタイルガイドを作成することが考えられます。

多少の不要なCSSが問題になるかどうか

実際のところ、多少の不要なCSSは、小規模〜中規模なプロジェクトではそれほど問題になることは少ないです。

以下の点を考慮して判断するのが良いでしょう。

  • パフォーマンスが気になる場合:もしモバイルや低速なネットワーク環境でのパフォーマンスが重視されるなら、Purgingやファイルサイズの最適化を検討する価値があります。
  • 開発スピードとメンテナンス性:不要なスタイルがあっても、それが大幅なパフォーマンス問題を引き起こしていない限り、開発効率やメンテナンス性を優先してユーティリティクラスを充実させることも選択肢です。再利用性が高まるので、結果的に工数削減にもつながります。

結論

多少の不要なCSSがあっても、パフォーマンスに大きな影響が出ない限り、

大きな問題にはならない場合が多いです。

しかし、プロジェクトが大規模になる場合や、特にモバイル向けの最適化が求められる場合は、

PurgeCSSのようなツールを使って不要なCSSを削除するか、

必要なクラスのみを生成する設計を導入することが効果的です。

最終的には、パフォーマンスの要件やチームの開発方針に応じてバランスを取るのが良いでしょう。

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