こんにちは、かつコーチです。
Claude基礎編もいよいよ最終回です。
これまでアカウント登録・基本操作・会話の続け方と解説してきましたが、今回は「良い回答を引き出す質問の仕方」、いわゆるプロンプトの超基本を扱います。
「同じClaudeを使っているのに、人によって出てくる答えの質が全然違う」ということが実際に起こります。
その差の多くは、質問の仕方(プロンプト)の作り方にあります。
プロンプトとは?
AIへの指示文のこと
プロンプトとは、AIに送る指示文・質問文のことです。
難しく聞こえるかもしれませんが、要は「Claudeに何をお願いするか」を書いた文章、というだけです。
このプロンプトの書き方ひとつで、返ってくる答えの具体性・的確さが大きく変わります。
なぜプロンプトの書き方が重要なのか
Claudeは、こちらが伝えた情報の中でしか考えることができません。
人間の同僚であれば、「あの件、いい感じにまとめておいて」だけでも過去の経緯を踏まえて動いてくれるかもしれません。
でもAIには、あなたの頭の中にある「あの件」の背景は見えていません。
曖昧な指示には曖昧な答えしか返ってこない、これがプロンプトの大原則です。
良いプロンプトと悪いプロンプトの対比
悪い例:曖昧すぎる指示
❌ 悪いプロンプト
ブログの記事を書いて。
このプロンプトだと、Claudeは次のようなことが一切分かりません。
- 何のテーマについて書けばいいのか
- 誰に向けた記事なのか
- どれくらいの文字数・トーンで書けばいいのか
結果として、当たり障りのない一般論的な記事が返ってくることが多く、そのままでは使い物にならないケースがほとんどです。
良い例:目的・対象・条件を明記した指示
同じ「ブログ記事を書いてほしい」という要望でも、次のように具体化すると結果が大きく変わります。
✅ 良いプロンプト
Web制作会社のブログ記事を書いてください。
テーマ:ホームページ制作を検討している中小企業の経営者向けに、
「ホームページは本当に必要か」を解説する記事
読者:Web制作に詳しくない、40〜50代の経営者
トーン:専門用語を避け、丁寧語で解説する
文字数:1,500字程度
構成:①共感 ②課題提起 ③解決策 ④まとめ ⑤問い合わせへの誘導
このように「テーマ・読者・トーン・文字数・構成」を具体的に指定すると、Claudeは一発で実用に近いレベルの原稿を返してくれます。
私自身、この記事のような「かつコーチ」名義のブログも、テーマとトーンを具体的に指定した上でClaudeに壁打ち相手になってもらうことが多いです。
対比でわかる差のポイント
| 観点 | 悪いプロンプト | 良いプロンプト |
|---|---|---|
| テーマ | 不明確 | 具体的なテーマを1文で明記 |
| 対象読者 | 記載なし | 年齢層・知識レベルまで指定 |
| トーン・文体 | 記載なし | です・ます調、専門用語の扱い等を指定 |
| 分量 | 記載なし | 目安の文字数を明記 |
| 構成 | 記載なし | 見出しの流れまで指定 |
悪いプロンプトは「何となく」の情報しかないのに対し、良いプロンプトはClaudeが迷わず答えられるだけの材料がそろっています。
実践:使えるプロンプトのテンプレート
目的別のミニテンプレート
私が実際によく使う、シンプルなプロンプトの型を3つ紹介します。
文章を書いてもらいたいとき
【テーマ】〇〇について
【読者】〇〇な人向け
【トーン】〇〇な口調で
【文字数】〇〇字程度
上記の条件で、文章を作成してください。
資料を要約してもらいたいとき
以下の資料を、①要点3つ ②結論 ③次のアクション
の3項目に分けて要約してください。
(資料本文をここに貼り付け)
アイデアを出してもらいたいとき
〇〇について、アイデアを5つ出してください。
それぞれ実行の難易度(高・中・低)も添えてください。
このように「何を」「どんな形式で」欲しいかをテンプレート化しておくと、毎回ゼロから考えなくても、一定の質の回答を安定して引き出せます。
一度で決めようとせず、条件を後から足す
最初から完璧なプロンプトを書こうとする必要はありません。
私も実際には、ざっくりした質問をまず投げて、返ってきた答えを見ながら条件を後付けすることがよくあります。
1回目:「SNS集客の記事アイデアを5つ出して」
→ 返ってきた案を見て、方向性を確認
2回目:「3番目の案について、もっと具体的なターゲット層と
構成案を教えて」
→ 気になった案だけを深掘り
対話形式で条件を継ぎ足していくのも、立派なプロンプトの使い方です。
つまずきやすいポイント・注意点
指示を詰め込みすぎると逆に精度が下がる
「具体的に書けば書くほど良い」と思って、1つのプロンプトに条件を10個も20個も詰め込んでしまうと、逆にClaudeが混乱して回答の精度が落ちることがあります。
私も一度、1つのプロンプトに条件を詰め込みすぎて、一部の指示が無視された回答が返ってきたことがありました。
条件が多くなりそうなときは、最初のプロンプトで全体方針を伝え、細かい条件は後の会話で追加していく方が、結果的に精度の高い回答にたどり着けます。
「〜っぽく」のような感覚的な指示は伝わりにくい
「もっとキャッチーに」「もっとプロっぽく」のような感覚的な表現は、人によって受け取り方が違うのと同じで、Claudeにも伝わりにくいことがあります。
私は、感覚的な指示を出すときは、必ず具体例を1つ添えるようにしています。
❌ もっとキャッチーな見出しにして
✅ もっとキャッチーな見出しにして。
例:「え、これだけ?」のような、読者の意表を突く言い回しにしたい
具体例を1つ添えるだけで、Claudeが意図を汲み取りやすくなり、修正の往復回数が減ります。
まとめ
この記事のポイント
- プロンプトとはAIへの指示文のことで、曖昧な指示には曖昧な答えしか返ってこない
- 良いプロンプトは「テーマ・読者・トーン・文字数・構成」など、具体的な条件がそろっている
- 目的別のミニテンプレートを用意しておくと、毎回安定した質の回答を引き出せる
- 条件を詰め込みすぎず、対話しながら少しずつ条件を足していく方が精度が上がる
- 感覚的な表現は具体例を添えて伝えると、意図が正しく伝わりやすい
次に読むべき記事
Claude基礎編はこれで完結です。
次回からは、Claudeを「単発の質問」で終わらせず、実際の作業フローに組み込んでいく中級編に進みます。
→ 次の記事:Claudeを「単発の質問」から「作業フロー」に組み込む方法