こんにちは、かつコーチです。
これまでの記事でChatGPTの始め方と料金プランを紹介してきました。
今回は一段レベルを上げて、実際の業務でどうChatGPTを使えば効率化につながるのか、具体的な事例とプロンプト例を交えて解説します。
「毎回チャットに質問を投げるだけ」で終わっている人も、この記事を読めば作業フローに組み込む発想が身につくはずです。
ChatGPTを業務効率化に使う考え方
単発の質問ツールから作業フローの一部へ
ChatGPTを使い始めたばかりの頃は、「わからないことを聞く」という単発の使い方が中心になりがちです。
ですが、業務効率化の効果を最大化するには、単発の質問ではなく「一連の作業の流れ」の中にChatGPTを組み込むことが重要です。
例えば、私がブログ記事を書くときの作業フローはこうなっています。
- 構成案を作る
- 本文のたたき台を作成する
- 文章をリライトして自分の言葉に近づける
- よくある質問(FAQ)を洗い出す
このように、1つのタスクを工程ごとに分解し、各工程でChatGPTに役割を与えると、抜け漏れが減り作業スピードも上がります。
よく使うプロンプトはテンプレート化する
毎回ゼロからプロンプトを考えるのは非効率です。
私は業務でよく使うプロンプトを、テキストファイルにテンプレートとして保存しています。
例えば、議事録の要約に使うテンプレートはこんな形です。
以下は会議の文字起こしです。次の形式で要約してください。
# 出力形式
- 決定事項(箇条書き)
- 未決事項・要検討事項(箇条書き)
- 次回までのタスク(担当者名があれば併記)
# 文字起こし
{ここに文字起こしをペースト}
このテンプレートに文字起こしを貼り付けるだけで、毎回同じ形式の議事録が数秒で出来上がります。
テンプレート化することで、プロンプトを考える時間そのものをゼロに近づけられるのが最大のメリットです。
業務効率化の具体例
事例1:メール文面の作成・トーン調整
日々のメール作成は、ChatGPTが特に効果を発揮する領域です。
私が実際に使っているプロンプトはこちらです。
以下の内容を、取引先向けの丁寧なビジネスメールにしてください。
伝えたいこと:
- 納期を1週間延ばしてほしい
- 理由は仕様変更の対応が発生したため
- 代わりに追加の修正対応を1回無償で行う
条件:
- 件名も含めて出力
- 謝罪の言葉を入れつつ、前向きなトーンにする
箇条書きの要点を渡すだけで、丁寧な言い回しに整えたメール文面が数秒で完成します。
「言いたいことは決まっているけど、言葉遣いに時間がかかる」というタイプの作業は、ChatGPTに任せると特に時間短縮効果が大きいです。
事例2:資料構成のたたき台作成
企画書やプレゼン資料の構成を考える作業も、ChatGPTを使うと格段に早くなります。
新サービス「AI導入コンサルティング」の提案資料の構成案を作成してください。
対象読者: 中小企業の経営者
目的: サービス導入を検討してもらう
条件: 全8ページ想定、各ページのタイトルと要点を箇条書きで
出てきた構成案をそのまま使うことは少ないですが、「ゼロから考える」のと「たたき台を修正する」のとでは、着手までの心理的ハードルが全く違います。
私はこの「白紙を埋める作業をAIに肩代わりしてもらう」使い方が、業務効率化における一番の効果だと感じています。
事例3:データ整理・表形式への変換
箇条書きやバラバラのメモを、表形式に整理する作業もChatGPTが得意とする分野です。
以下の商品情報を、商品名・価格・在庫数の3列を持つMarkdown形式の表に整理してください。
商品情報:
Tシャツ 2,000円 在庫15個
マグカップ 1,200円 在庫8個
トートバッグ 3,500円 在庫3個
数十件程度のデータであれば、コピー&ペーストと簡単な指示だけで一瞬で表が完成します。
Excelの関数を組むほどでもない、ちょっとしたデータ整理には特に重宝しています。
つまずきやすいポイント・注意点
指示を詰め込みすぎると精度が落ちる
一度にたくさんの指示を詰め込むと、逆にAIの正確性が落ちることがあります。
指示を一度に詰め込みすぎると、AIの正確性が最大39%低下するというデータもあるほどです。
私も最初の頃、「メールも書いて、要約もして、表にもして」と一つのプロンプトに欲張って詰め込み、結果的にどの指示も中途半端にしか反映されない経験をしました。
複数の作業をお願いしたい場合は、1つのプロンプトに1つの目的を意識し、必要であれば会話を分けて依頼する方が結果的に速く正確です。
機密情報の入力には注意する
業務効率化のために社内情報を貼り付けたくなる場面は多いですが、顧客の個人情報や社外秘の数値をそのまま入力するのは避けるべきです。
私の職場では、固有名詞や具体的な金額を「A社」「◯◯円」のように仮の値に置き換えてから貼り付けるルールにしています。
便利さと情報管理は必ずセットで考える必要があります。
出力をそのまま使わず、必ず人の目でチェックする
ChatGPTが作った文章や表は、一見完璧に見えても細かい数値や固有名詞が誤っていることがあります。
特にメールのように取引先に送る文書は、送信前に必ず自分の目で最終チェックをする習慣をつけましょう。
私も一度、資料の数値をAIに整理してもらった際、桁がずれた状態のまま気づかず提出しかけたことがあり、それ以来、数値が絡む出力は必ず元データと突き合わせるようにしています。
まとめ
この記事のポイント
- ChatGPTは単発の質問ではなく、作業フローの一部に組み込むことで効果が最大化される
- よく使うプロンプトはテンプレート化し、毎回考える手間をなくす
- メール作成・資料構成・データ整理など、白紙を埋める作業ほど時短効果が大きい
- 指示を詰め込みすぎず、1プロンプト1目的を意識する
- 機密情報の入力には注意し、出力は必ず人の目でチェックする
次に読むべき記事
次回は、ChatGPTを使った画像生成(DALL-E)の使い方を紹介します。
文章だけでなく画像作成でも業務を効率化したい人は、ぜひ読んでみてください。
→ 次の記事:ChatGPTで画像を生成する方法(DALL-E)