こんにちは、かつコーチです。
前回の記事で、よく使うプロンプトをテンプレート化する方法を紹介しました。
テンプレートを作っても、「メモアプリを開いて、コピーして、Claudeに貼り付けて」という手間は残ります。
実はClaudeには、この手間をさらに減らせる「Projects(プロジェクト)」という機能があります。
今日は、Claude Projectsの基本的な使い方を、画面操作の流れつきで解説します。
※本記事は2026年8月時点のClaude(Web版)の画面・仕様をもとに執筆しています。今後のアップデートで画面が変わる可能性があります。
Claude Projectsとは?
通常のチャットとの違い
通常のClaudeの使い方は、チャット画面を開いて質問し、会話が終わったらそのチャット履歴だけが残る、という形です。
Projectsは、これとは別に「特定のテーマ・業務用の作業スペース」をまとめて作れる機能です。
具体的には、Project内に次の2つを事前に登録しておくことができます。
- カスタム指示(Custom instructions):そのProject内のすべての会話に、自動的に適用される前提条件
- プロジェクトの知識(Project knowledge):参照させたい資料・ファイルをあらかじめアップロードしておける領域
つまり、前回紹介した「テンプレート」や「前提となる情報」を、毎回貼り付けなくてもClaudeが最初から把握してくれる状態を作れる、ということです。
どんな場面で使うと便利か
私は「かつコーチ」名義のブログ記事を書くとき用に、Projectを1つ作っています。
このProjectのカスタム指示に、「です・ます調で統一する」「導入文には必ず挨拶を入れる」といった文体ルールをあらかじめ登録しています。
すると、新しい記事を書きたいときにこのProject内で会話を始めるだけで、毎回文体ルールを説明し直す必要がなくなります。
実際にProjectを作ってみる
手順1:Projectを新規作成する
Claudeの画面左側のサイドバーに「Projects」という項目があります。
そこから「新しいプロジェクトを作成」のようなボタンを押すと、Project名の入力画面が表示されます。
私の場合は「ブログ執筆(かつコーチ)」のような、用途が一目で分かる名前をつけています。
手順2:カスタム指示を登録する
Projectを作成すると、「Set custom instructions」(カスタム指示を設定)という項目が表示されます。
ここに、そのProject内のすべての会話で共通して守ってほしいルールを書き込みます。
私が実際に登録しているカスタム指示の例です。
あなたは「かつコーチ」というプログラミング講師の代筆をするライターです。
以下のルールを必ず守って回答してください。
- です・ます調で統一する
- 導入文には必ず「こんにちは、かつコーチです。」を入れる
- 一文はできるだけ60文字以内に収める
- 実際に使ってみた体験や具体的な手順を必ず含める
これを登録しておくと、このProject内で「記事書いて」とだけ依頼しても、上記のルールが自動的に適用された状態で回答が返ってきます。
手順3:プロジェクトの知識(ファイル)を追加する
Project画面には「プロジェクトの知識を追加」という領域があります。
ここに、参照させたい資料をアップロードできます。
私はここに、過去に書いた記事のスタイルガイドや、よく使う構成テンプレートのテキストファイルを追加しています。
アップロードしたファイルは、そのProject内のすべての会話から自動的に参照される状態になります。
手順4:Project内で会話を始める
準備ができたら、「新しいチャット」からProject内で会話を開始します。
このとき、カスタム指示とアップロード済みの資料は、あらためて貼り付けなくても最初から会話の前提として使われます。
私が実際に投げているプロンプトはこんな感じです。
アップロード済みのスタイルガイドに沿って、
「Claude Projectsの使い方」というテーマでブログ記事の構成案を
作成してください。
「スタイルガイドに沿って」の一言だけで、事前にアップロードした資料を踏まえた回答が返ってくるのが、Projectsを使う最大のメリットです。
Projectsを使ってみて分かったこと・注意点
カスタム指示は詰め込みすぎない
私が最初につまずいたのが、カスタム指示に条件を詰め込みすぎたことです。
10個以上のルールをすべて箇条書きで登録したところ、逆に指示が守られない項目が出てきました。
これは以前の記事で触れた「指示を一度に詰め込みすぎると精度が下がる」という傾向とも一致します。
解決策として、本当に譲れないルール(文体・必須要素など)だけに絞り込み、細かい条件はそのつどのプロンプトで指定する形に切り替えました。
アップロードする資料は最新の状態に保つ
もう一つの注意点は、アップロードした資料が古いままだと、Claudeが古い前提で回答してしまうことです。
私の場合、記事の書き方ルールを更新したのに、Project内の資料を更新し忘れて、しばらく古いルールで記事が生成され続けてしまったことがありました。
ルールを変更したときは、Project内のファイルも忘れずに差し替える、というのを運用ルールにしています。
用途ごとにProjectを分ける
すべての作業を1つのProjectにまとめると、カスタム指示や資料の内容が混ざってしまい、狙った回答が返ってこなくなります。
私は「ブログ執筆用」「メール対応用」のように、用途ごとにProjectを分けて運用しています。
前回の記事で紹介した「1案件・1テーマ=1つの会話」というルールの、Projectsバージョンだとイメージすると分かりやすいです。
まとめ
この記事のポイント
- Claude Projectsは、特定のテーマ・業務用の作業スペースをまとめて作れる機能
- カスタム指示を登録すると、そのProject内の全会話に共通ルールが自動適用される
- プロジェクトの知識にファイルをアップロードすれば、毎回資料を貼り付けなくても参照される
- カスタム指示は詰め込みすぎず、譲れないルールだけに絞るのがコツ
- 用途ごとにProjectを分けると、狙った回答が返ってきやすい
次に読むべき記事
次回は、長文・大量の資料をClaudeに読み込ませるときのコツと注意点を解説します。