【AI】AIツール別プロンプトの作法の違い(ChatGPT/Gemini/Claude)

AI

こんにちは、かつコーチです。

ここまでプロンプトの基本、5要素、コンテキストの整理術と解説してきました。

これらは3大AI(ChatGPT・Gemini・Claude)に共通する基本原則ですが、実は「どのAIを使うか」によって、プロンプトの効きやすさや向き不向きが変わってきます。

同じプロンプトをそのまま3つのAIに投げても、返ってくる回答の傾向は微妙に違うのです。

今日は、それぞれのAIの特性と、プロンプトを書くときに意識したい作法の違いを解説していきます。

3大AIの特性の違い(前提知識)

ChatGPT・Gemini・Claudeそれぞれの得意分野

まず前提として、2026年8月時点での3社の特性を整理しておきます。

  • ChatGPT:汎用的な対話・アイデア出しに強く、エージェント機能やメモリ機能でパーソナライズされた支援へ進化中
  • Gemini:数百ページ規模のPDFなど、大量の長文処理に強く、Googleサービスとの連携が強み
  • Claude:文章の質・長文読解に強く、Claude Codeによる業務自動化(ファイル作成・コマンド実行など)が特徴

単一の「最強AI」は存在せず、目的に応じて使い分けるのが現実的な戦略です。

料金面では3社とも有料プランが月額3,000円前後で、大きな差はありません。

だからこそ「どのAIにどんな指示の出し方が合うか」を知っておくことが、実務での使い分けに直結します。

ChatGPTでのプロンプトの作法

対話のキャッチボールを重視する

ChatGPTは、一度の指示で完璧な答えを求めるより、対話を重ねながら少しずつ理想の答えに近づけていくスタイルと相性が良いです。

新商品のSNS投稿文を3案考えてください。

回答を受け取った後、次のように続けて磨き上げていきます。

2番目の案をベースに、もう少し絵文字を使ってカジュアルにしてください。

このように、最初から完璧な指示を書こうとせず、キャッチボールしながら精度を高めていく使い方がChatGPTには向いています。

メモリ機能を意識したプロンプト

ChatGPTはメモリ機能でユーザーの好みや過去のやり取りを記憶できるため、毎回同じ前提を書かなくても済む場面が増えています。

今後、ブログ記事の下書きを依頼するときは、「です・ます調」「1文60字以内」「見出しにはH2・H3を使う」というルールで統一して作成してください。

このように一度ルールを教えておくと、以降の依頼がシンプルになります。

ただし、重要な指示は念のため都度確認する習慣も持っておくと安心です。

Geminiでのプロンプトの作法

長文・大量データを渡すときの書き方

Geminiは長文処理に強みがあるため、資料を丸ごと渡して分析させる使い方と特に相性が良いです。

添付した100ページの調査レポートを読み込んだうえで、
・市場規模に関する記述
・競合他社の動向に関する記述
の2点だけを抜き出して、それぞれ箇条書きでまとめてください。

長文を渡す際も、「何を抜き出してほしいか」を明確に指定することが、前回解説したコンテキストエンジニアリングの考え方と同様に重要です。

Googleサービスとの連携を前提にした指示

GeminiはGoogleドキュメントやスプレッドシートとの連携が強みなので、それを前提にしたプロンプトも書きやすいです。

このデータをもとに、Googleスプレッドシートにそのまま貼り付けられる形式で、
月・売上・前月比の3列の表を作成してください。

出力後の使い先(スプレッドシートに貼るなど)を具体的に伝えることで、フォーマットのズレを防げます。

Claudeでのプロンプトの作法

長文の質を重視した指示の出し方

Claudeは文章の質・読解力に定評があるため、単なる要約ではなく「文章としての完成度」を求める依頼と相性が良いです。

以下の下書きを、プロの編集者の視点でリライトしてください。

条件:
・文章全体のリズムと読みやすさを重視する
・言い回しの重複を避ける
・一文が長くなっている箇所は分割する

下書き:
(ここに本文を貼り付け)

「文章の質」を評価軸として明示すると、Claudeらしい丁寧なリライトが返ってきやすくなります。

作業フローに組み込むプロンプト

Claudeは単発の質問ツールとしてだけでなく、一連の作業フローに組み込む使い方とも相性が良いです。

たとえばブログ記事の執筆であれば、次のような段階的なプロンプトの流れが有効です。

【ステップ1】
「プロンプトの書き方」というテーマで、ブログ記事の構成案(見出しレベル)を作成してください。
【ステップ2(構成案を受けて)】
先ほどの構成案のH2「良い指示・悪い指示の違い」の部分を、本文として肉付けしてください。
【ステップ3(本文完成後)】
完成した本文を読んで、読者からよくある質問(FAQ)を3つ想定して回答案を作成してください。

このように「構成作成→本文作成→FAQ作成」といった作業フローに分解して依頼する使い方は、Claude Codeなどのエージェント機能を使った業務自動化にもつながる考え方です。

よく使うプロンプトの流れはテンプレート化しておくと、毎回ゼロから考える手間が省けます。

3ツールの比較表と使い分けの判断軸

比較表

観点ChatGPTGeminiClaude
得意な指示スタイル対話を重ねて磨き上げる長文・大量資料を一括処理文章の質・作業フローの依頼
プロンプトのコツ完璧を求めず段階的に指示抜き出したい情報を明確に指定評価軸(質・リズム等)を明示
向いている業務アイデア出し・雑多な相談資料の読み込み・要約・分析文章のリライト・作業の自動化
連携の強みメモリ機能・エージェント機能Googleサービス連携Claude Codeによる自動化
料金目安(有料プラン)月額3,000円前後月額3,000円前後月額3,000円前後

結局どれを使えばいいか

料金差がほとんどない以上、判断軸は「今のタスクに何を求めているか」です。

  • とりあえず相談しながらアイデアをまとめたい → ChatGPT
  • 長い資料を読み込ませて要点を抜き出したい → Gemini
  • 文章の質を高めたい、作業を任せたい → Claude

私自身は、ブログ記事の構成づくりや長文のリライトにはClaudeを、資料の分析にはGeminiを、雑多な相談にはChatGPTを、というように使い分けています。

1つのAIに絞り込むのではなく、タスクの性質に応じて「今日はどれを使うか」を選ぶ発想を持つと、AI活用の幅がぐっと広がります。

つまずきやすいポイント・注意点

同じプロンプトを使い回すと精度が落ちることがある

3ツールともプロンプトの基本原則(目的・役割・制約・出力形式・例)は共通していますが、まったく同じ文面をそのまま使い回すと、ツールごとの強みを活かしきれないことがあります。

私が実際に試したところ、Geminiに長文資料を渡す際、ChatGPT向けに書いた「対話ベース」のプロンプトをそのまま使うと、抜き出してほしい情報がぼやけた回答になったことがありました。

「このAIは何が得意か」を意識して、プロンプトの重点を微調整することをおすすめします。

バージョンアップで作法が変わることもある

AIツールの仕様は変化が速いため、この記事の内容も検証時点(2026年8月)のものです。

各ツールのアップデート情報は定期的にチェックし、プロンプトの作法も都度アップデートしていく前提で付き合っていくとよいでしょう。

まとめ

この記事のポイント

  • ChatGPTは対話を重ねて磨き上げるスタイル、Geminiは長文・大量資料の一括処理、Claudeは文章の質・作業フローの依頼が得意
  • 料金差はほとんどないため、タスクの性質に応じてツールを使い分けるのが現実的
  • 同じプロンプトを使い回さず、ツールの強みに合わせて重点を調整するのがコツ
  • AIツールは仕様変更が速いため、作法も定期的にアップデートする前提で付き合う

次に読むべき記事

次回は、これまで解説してきた内容を踏まえて、業務でそのまま使えるプロンプトテンプレートを具体的に紹介します。

メール返信・議事録要約・企画書のたたき台作成など、実務ですぐ使える形でまとめました。

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